【熊野古道】中辺路完全踏破！6泊7日テント泊で192km（計画編）

2024年のGW、長期休暇が取得できたため熊野古道へ行き、6泊7日（テント込み）で中辺路を完全踏破しました。
今回は、そのときの計画・スケジュールを取りまとめたいと思います。

プロローグ

熊野古道といえば、熊野三社（熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社）を巡る参詣路として世界遺産に登録されているのは有名な話と思いますが、参詣路は大きく5つ（中辺路、小辺路、大辺路、紀伊路、伊勢路）に分かれています。

今回はそのうち、熊野三社を巡り最も人気かつ主要ルートである中辺路を歩きました。
おそらく、多くの人が「熊野古道」と聞いて想像する場所は、この中辺路に該当すると思います。
（熊野古道のハイライト的な、最も主要な部分です）

中辺路のブログを色々と調べてみると、熊野の入口とされる滝尻王子～熊野本宮大社までの約38kmを歩いているものが多いです。（これらに、「大雲取越・小雲取越」を追加しているものが稀にある、という感じでしょうか？）

しかしさらに調べると、「熊野古道中辺路」はずっとずっと長く、総延長は約200kmに及びます。

ここでふと思いました、「どうせなら全部一気に歩いたら面白いんじゃない？？」
…ということで、熊野古道中辺路を完全踏破します！！

※今回、2年前に歩いた赤城越と呼ばれる区間（約5km）は、スケジュールの都合上パスしています。

計画にあたっての決まりごと

今回の中辺路完全踏破にあたり、いくつかの決まりごと（制約）を設けました。

①ルート・移動手段は可能な限り大昔の参詣路を再現すること

熊野への参拝は、京都から紀伊路を通って田辺へ、そこから中辺路を通って熊野三社を巡ったとされています。

平安貴族たちは、田辺を出発して初めに熊野本宮大社を参拝し、そこから熊野川を下り熊野速玉大社へ、そして最後に熊野那智大社を巡り、大雲取越・小雲取越を通過し京へと帰ったとのことです。

今回は、田辺から熊野三社を昔の参詣順通りに巡り、大雲取越・小雲取越を越える部分まで、ルートを再現して歩きます。
熊野本宮大社～熊野速玉大社の部分は「川の古道」として中辺路の一部になっていますが、「熊野川の舟下り」を使い、昔の参拝路を再現します。

もちろん、公共交通機関の使用は禁止です。

②（できるだけ）テント泊

6泊7日、しかもGWとなると宿泊費がかなりかさみます。
周囲にテント場が無い都市部を除き、テント泊を中心としました。

これらキャンプ場に宿泊できるスケジュールとし、田辺市内や新宮市内はホテル泊としました。

③日没の1時間前には終了できる計画

これは言わずもがなですね。
1日あたり25～30kmがノルマのためかなりタイトになりますが、早出早着はマストです。

6泊7日完全踏破スケジュール

今回のスケジュールは次の通りになりました！
1日目は中辺路の分岐ルート（潮見峠ルート）のみを歩き、2日目～7日目でスルーハイクをします。

なお、スケジュールは自身の体力や技量に合わせて組むようにしてください。
（ちなみに、私は通常の登山では大体CT0.6～0.7、表銀座はテント1泊2日で行く感じです。）

ちなみに、食料は川湯温泉、小口を除き、スーパーやコンビニで調達できます。

1日目のルート

1日目は、潮見峠ルートのみを歩きます。
（17.9km、D+582m、D-534m）

2日目～7日目のルート

2日目から7日目にかけて、スルーハイクで踏破します。
（174km、D+5726m、D-5607m）

次回から、各日の詳細な様子をまとめたいと思います！